★☆もしもKinkiKidsが精神科医だったら3☆★~カルテ7~

その日のクランケAは、どこか落ち着かない様子で、光一の元を訪れた。

光一は躁うつ病であるAの状態を以前よりも上がり気味だと瞬時に察知していた。

クランケA>・・・・。先生・・・私、最近やたら買い物が大好きになっていて、とうとうこの間クレ

       ジットカードを作ってしまって、親にひどく怒られてしまったんです・・・。

光一Dr > なんぼ遣ってしまったん?

クランケA>いっきに30万・・・。洋服とかコスメとか衝動買いしてしまって。なんだか、眼に映        
       る全ての物がキラキラと輝いて私を呼んでいるように思えるのです。

光一Dr >うん。それが、躁状態の症状のひとつでもあるんよ?だから、カードは、もう使えな

       いようにハサミで切って処分したほうがいいな。躁状態で、カードを作ると湯水のよ

       うにつかってしまうから注意せんといかんよ?

クランケA>・・・はい。カードは親に取り上げられたので・・・。ただ、どうしても買いたい欲求が

       抑えられなくて。私、どうすればいいのか・・・。

       光一がカルテに目を落としペンを走らせている

光一Dr >君は、今の自分の状態をきちんと自覚しているのだから、そうだなぁ・・・。

       たとえば、100円ショップで遣う金額を1000円までと決めて買いたいという欲求

       を無理に抑えないで、ストレスを解消するという方法があるなぁ・・・。

クランケA>あ~ぁ!!そうですねぇ!先生。それナイスアイディアです!!

       光一は「ナイスアイディア」という言葉に、こけそうになるのを辛うじて堪えた

       そして苦笑いしながら

光一Dr >あとは、少し薬を増やそうな?

      処方箋をカルテに記す

クランケA>ただ、今回の件で、また親からの信用を失くしてしまって、正直、肩身が・・・。

       
光一Dr >それでもな?これは、病気のなせる業なんよ?自分自身ではコントロールできなく

       なる、脳の伝達物質の異常からくるもんでな?躁状態はアクセルだけの乗り物に

       乗ってるようなものだからブレーキがきかないんよ?

       だから、君が悪いんじゃぁない。病気が悪さしているだけなんよ?

クランケA>そこのところが、うちの家族は、どうしても理解できないみたいで・・・。

       「好き勝手なことばかりして!!」と思われているんです。 

        光一は少し言葉を選ぶようにAにゆっくりと語りかける
       
光一Dr >それはな?君が、こうしてクリニックに通っている以上、親御さんも病気が、そうさ

       せておることは、半分、認めているんよ?ただ、半分は、その病気を認めたくない。

       自分の娘が、どうして?という思いがあってのことだと思うんだ・・・。

       光一が、まっすぐにAを見つめると、見る見るAは涙をこぼしはじめた

クランケA>こんな病気になってしまって、親に迷惑ばっかかけて私、辛いです・・・。

光一Dr >どこの家庭だって、親なんて子供に迷惑かけられて、なんぼの存在やでぇ?

       病気だからって、関係ない。それは、健常者だって同じやて。だから、あんまり自

       分を責めたら、あかんでぇ。


光一の言葉が、Aの心に優しく透明に響いて、涙を拭うことなく「はい」と、うなずき後にした。



~つづく~

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ガッツ(がんばれ!)

この記事へのコメント

2008年02月11日 20:45
…なんか…痛すなぁ…。わかっているだけにまた辛いすなぁ…。
わかっていても…うまくいかない…。そもそも他人同士、完全にわかりあうということは不可能だ。と、私は思っています。適当なところで、わかりうのがいいのなかーなんて(笑)だからこそ、言葉や想いが通じたとき、何倍もの喜びになるんだと…。で、そのすれ違いもまたコミュニケーションなのだと。あれ?ズレてる(ヅラではないよ)と思うのも、相手の話を聴いているからこそわかる、感じるものだもんね。
SHINE
2008年02月11日 21:09
>Rainちゃん
うん。同じ痛みを抱えるものとして同病相哀れむじゃないけど、分かり合える部分は、あるのね?だからといって、全てを分かり合える訳ではない。
人間って、違いがあるから分かろうとする存在なのかもしれないね?
Rainちゃんの言うとおり完全に分かり合えるなんていうのは綺麗ごとかもしれない。うん。そのとおりだよ。
この物語りも、根幹には、そういう分かり合えない家族(ある意味他人)というものを伝えようとしております。
難しいよね?家族って・・・・。赤の他人より厄介かもしれないところがある。
愛戦士桜
2008年02月12日 10:10
ほんと、自分でいけないのわかってるから 余計辛いね。
病気がそうさせてるんだけど、家族だから感情がぶつかったりしちゃうんだよね。
リアルにうちも諸事情抱えていて頭も胸も痛めている部分あるから考えてしまうよ、家族だからこその思いやりって絶対必要だと思う。家族じゃないと守れない部分あるしね。だから家族なんだし。
SHINE
2008年02月12日 17:52
>愛戦士桜ちゃん
やっぱり、一番辛いのは、本人が自分の奇行をほぼ全部、覚えていることなの。家族とは激しく、ぶつかり合うから修羅場だよ・・・。
でも、やはり家族だからこそ、そうなるんだよね?
今、家族という小さな社会が壊れかけているのが毎日のニュースで見て取れるので、哀しいです。
何の問題もない家庭なんて、ないと思うよ。ほんと。
だからこそ、「幸せ~♪」って思える空間にいれるKinkiのコンや光ちゃんのSHOCKが私たちの心の支えになっているのかもしれませんね?

この記事へのトラックバック