★☆もしもKinkiKidsが精神科医だったら3☆★~カルテ2~

窓の外の、桜はすっかり葉桜となったことを恥らうように風に、そよりと揺れていた。

光一は、休憩室の窓辺に、ゆったりともたれながら、過ぎ行く春を惜しむかのよう。

看護師たちはカルテなどの整理を済ませると、病院を後にする。

光一に「お疲れ様でしたぁ!」と、一礼すると、今晩のおかずは、どうしよう?とでも言いたげな

表情を浮かべて足早に立ち去るのだった。

「なに、しとるん?」休憩室に入ってきた剛は、一人黄昏ている光一を見てキョトン。

「いや・・・。別に。帰って、何もすることはないし。ちょっと気になるクランケもいることだ、今日

は、居残りやなぁ」

そう剛に言って、マグカップのコーヒーを一気に飲み干し、休憩室を後にした。

「気になるクランケねぇ?」

剛は自分のマグカップを手に取るとインスタントコーヒーを入れた。そうして、つらつらと光一の

クランケの顔を思い浮かべてみた。

しかし、症状こそ落ち着かない患者もいるが、差し迫って大変な状態というほどのものではな

い。

「はて?」剛は、なんとなく気になってしまった。

いつも冷静沈着な光一が残業してまで、気がかりなクランケがいる?!

剛は、思い切って、光一の診療室のドアをノックした。

「はぁい。どうぞぉーー!」

光一の、なんとも呑気な声がしたので、剛は、ちょっと安心してドアを開いた。


「!?」

そこには、女装した光一の姿が・・・・・。

すっかり、面食らった剛は、かなりの衝撃を受けたようだ。当然である。

「あ!すまん!すまん!これなぁ?たいした意味ないんや。ちょっと女装癖のあるクランケの気

持ちが、どうしても知りたくてな?でも。やっぱ。わからん!」

「へ?そういうこと?なら。まぁ・・・わかった。」

剛は、やっとのことで口を開くと、それでも目の前にセーラー服を着た光一の姿に軽い眩暈を

覚えた。

「いやぁ!本当に申し訳ない!まさか、こんなに驚かれるとは!!」

「あほ!びっくりしないほうが、おかしいわぁ!」

そんな二人のやり取りは、いつしか大きな笑い声となってクリニック中、響き渡った。


~つづく~

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック