★☆もしもKinkiKidsが精神科医だったら3☆★~カルテ4~

「はぁ~」大きく、ため息をつく剛は珍しく浮かない顔を

してクリニックに出勤してきた。

今日の予約のクランケは、症状が特殊で治療も、難しかった。

重い足取りで、更衣室のドアを開けると、淡々と白衣に着替えた光一がいた。

「光一さん。おはようございますぅ。」

「おはよう」

剛は、自分の抱えているクランケについて、光一とも話し合いを持ち、治療方針を模索してい

た。

「なぁ?光一?・・・・・・う~ん。やっぱ。ええわぁ」

光一は、そんな剛を見るや、スーッと一呼吸おいて、こう言った。

「あのな?クランケは、あくまで病気で、ここに来るんよ?お前が、そんな弱気になって、どうや

って目の前で苦しんでる、クランケを救えることが出来る?」

口調こそ、やんわりだが、明らかに剛に対する憤りを覚えている光一・・・・。

白衣に着替えた剛は、そんな光一の言葉にハッと我に返った。

「あぁあ!!そやなぁ!そうやったわぁ!俺が、間違ってたわぁ!!」

そう言って、ロッカーをガチャン!と閉めるや否や、ツタタタター!!と小走りに診療室へと駆け

出していった。

光一は、剛の後姿に、「やれやれ・・・。」と苦笑いを浮かべた。

そして、診療前の短い時間、休憩室でコーヒーを飲もうと、更衣室を出た。

剛が頭を悩ましていたクランケは「人格障害」という病名。

気分が、コロコロ変調し、特にキレると手がつけられなくなってしまう。

このクランケは、クリニックにこそ通ってくるものの、自分が病気であるという認識がなく、薬を

のむことを拒むのだ。

光一に相談した折、入院設備のある病院に転院を奨められたのだが、剛はなんとか、それだ

けは避けたいと考えた。

「俺の、ちっぽけなプライドだったのかもしれん・・・」

そう小さく呟くと、今日は腹を据えて、クランケと話し合おうと覚悟を決めた。



~つづく~

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この記事へのコメント

2008年01月16日 20:09
あ~がんばってるね~(^^♪なんかものすごく独特な時間の流れというか、
不思議な世界なんですけど?ぽーんと真っ裸で大宇宙に放り投げられてしまうような(笑)新感覚、新鮮です♪
SHINE
2008年01月16日 21:07
>Rainちゃん
ありがとう。時間の流れ!!そうなんです。ここの世界特有の時間の推移があるのよぉ。そこに気づくとは、さすがRainちゃん!
でもね?決して、特殊な病院ではないのよ?風邪をひくのと同じたやすさでこういう病気になってしまうことってあるんです。
だから、なるべく偏見を抱かせない書き方をしないとなぁと悪戦苦闘しておりました。
2008年01月17日 01:26
ずっと携帯から覗いてたよぉ。
光一医師が女装してるところは、びっくらこいたけど、そういう理由があったのかと思ったりして…楽しませてもらってるよん。
これからも二人の若き医師の成長を陰ながら覗いております…。
私も、二人の医師のストーカーになりそうだわ(笑)
SHINE
2008年01月17日 15:41
>チビにゃんちゃん
ありがとう。光一は、意味無く女装は、しないよねぇ?(笑)
結構、笑える話が満載なのは、人間的だから。患者さんも真剣に悩んでいるし、医師だって真剣。
そこで、患者さんの行動が、普通の人から考えられないことをしても医師は毅然としているから、そういうところの、ギャップの面白さは普通にあります。
それを真面目に、描こうとしているのが私です。
チビにゃんちゃん。患者になるぅ?どんなストーカーがいい?(笑)

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