★「ID」~ヒューマノイドの涙~★SF小説

KOH-1という家の主が戻ってきてから、ほどなくして2-YOSHI達ヒューマノイドを乗せたシ

ャトルが地球の大気圏内に突入したとの一報を受けた。

KOH-1は、トップシークレットメンバーに、自分に会う直前まで2-YOSHIには自分の生存

を伝えないで欲しいということを伝えた。

そしてRAINが2-YOSHIを我が家まで連れてくることになった。

KOH-1は、あくまで2-YOSHIと2人で話し合うことを決めていた。

だから、その時まで家で、じっと待つことにしていた。

ジュニアは、そんな父親の姿に一抹の不安を覚えた。

「父さん?・・・・2-YOSHIには、どう弁明するつもりなの?そんなに悠長にしていて大丈夫な

の?」

ソファで寛ぐKOH-1は

「実は、俺も、どうしようかと悩んでるんだ・・・。」

と笑った。

「そんな・・・・。」

KOH-1は、少し動揺した我が子に向かって

「っていうのは冗談だよ。ちゃんと考えてるさ・・・。お前は何も心配しなくていい。」

優しく微笑むと

「それより、ちょっとお前に頼みたいことがあるんだ。母さんが2-YOSHIを家に連れてきた

ら、まずお前が迎えてやって欲しいんだ。俺のことは、内緒にしてて・・・。」

「ああ。それは、構わないけど・・・。いいの?」

KOH-1は、うなずくと悪戯っぽく目を輝かせて

「ちょっと、驚かそうと思って・・・」

「いや。十分、驚くでしょ?父さんが生きていたというだけで・・・」

「・・・とにかく、あいつが来たら分かることだから・・・。」

ジュニアは、この人は何を企んでいるのか、その心の余裕が不思議でたまらなかった。



2ーYOSHIは青い地球にダイブした。

「待っとけよぉーー!!」

2-YOSHIは、様々な雑念を振り切るかのように、地上を目指した。

「なんでやろ・・・・あいつに会えるような気がして、なんなんやろう?地球に戻ってきて、涙腺

が弱くなったんやろか?」

2-YOSHIの目前に地球の大地が見えた。

涙で、ぼやけた瞳には、KOH-1の面影が浮かんでいた。

「あかんわ・・・。何、泣いとんねん!自分!!」

シャトルは地球からの管制塔との交信で慌しくなっていた。


~つづく~

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この記事へのコメント

愛戦士桜
2007年07月10日 21:32
なにか感じるものがあるみたいだね。
再会は感激で始まるのかそれとも…。
2007年07月11日 07:50
ドキドキしてきた。
2-YOSHIにとっては、地球がKOH-1そのものみたいな感じなのかな。涙も流したりして。ヒューマノイドって、寿命の問題以外はひとと同じなんですね?
あいつに会えるかも…な2-YOSHIの予知能力のような感覚は、そこにKOH-1を感じてるからでしょうか。それとも…
再会して、今のこのきれいな涙がどう変わっちゃうのか、知りたいような知りたくないような複雑な気持ちです。でも楽しみ
SHINE
2007年07月11日 20:38
>愛戦士桜ちゃん
そうですね。2ーYOSHIは、地球はKOH-1の象徴のようなものだから。。。
再会はねぇ・・・私も2ーYOSHIの反応が、どう来るのか怖くてねぇ・・・読めないです(笑)
SHINE
2007年07月11日 20:44
>てるひさん
その通りです。2-YOSHIにとって地球がKOH-1なんですよね?
だから、KOH-1のいない地球にいることが辛くて火星に逃げるように旅立った訳ですから。
自分のジュニアへのわだかまりに決着をつけるために地球行きを決意したことで、サプライズが待ち構えていたのですねぇ。
この現実に、果たして2ーYOSHIは???
2007年07月11日 21:48
2-YOSHIがKOH-1に会ったら、どんな反応するんだろう。感動の再会になるのかなぁ…。
KOH-1が生きていると分かれば、凄く嬉しいだろうと思うけど、事実を隠していたことを、直ぐに許すことが出来るのか…ちょっと不安~(;一_一)
SHINE
2007年07月12日 19:11
>チビにゃんちゃん
そうそう!その反応なんです。
そのものズバリ!生存を素直に喜びたいけど・・・みたいな(笑)

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