「宇宙西暦××××年」 ~真実~

「久しぶりだね?Rain・・・元気そうやん・・・」
2-YOSHIは、目の前に立つRainの姿をまじまじと見つめ嬉しそうに微笑んだ。
「本当に、ご無沙汰していて、すみませんでした・・・」
Rainは、2ーYOSHIをソファに案内した。
お互いソファに座ると、しばしの沈黙があった。
Rainは、意を決して2-YOSHIに、こう告げた・・・・・。


「KHO-1が?・・・・・・生きてる!?」
2-YOSHIは、思わずソファから立ち上がってしまった。
そして何度も、Rainの言葉を繰り返した。
KOH-1が生きてる・・・・生きてる・・・・・生きている・・・・・。
Rainは、そんな2-YOSHIをなだめるようにしてソファに座らせた。
そして、淡々と、こう語りだした。
KOH-1率いるトップシークレットメンバーは人類最後の生き残りであるKOH-1の存在を守秘することと、種の保存・育成・維持だった。Rainは、そのための、言わば母体。
KOH-1との間に子供を作った・・・・。
しかし、不測の事態が起きた。KOH-1の事故死である。
自身の子供を救うために池に飛び込み、水底にあったケーブルに足を取られてしまったのだ。
「そうだ・・・あの時、俺は、違う現場で作業していて、実際、KOH-1の遺体を見た訳ではなかったんや!!そうかぁ・・・・謎が解けたで!」
KOH-1は生きていたんや!!!
でも、おかしいぞ?あれから1000年も経ってる・・・。
Rainは、2-YOSHIの考えていることが手に取るように理解できた。
しかし、Rainは「すべては、KOH-1本人の口から聞いてみて下さい。そして、今から月に行って欲しいの。月で、彼は貴方を待っているわ・・・・」
切なげに、そう告げると2-YOSHIが突然、くっくっく・・と笑い出した。
「!?」
「いや・・・ごめん・・・。こっちの話・・・・。俺、最近ずっと、お月さんばっかり眺めてたんよ。まさか、その月に・・・・・・。なるほどなぁ・・・・恋しい訳だな・・・そりゃあ・・・・。」

俺は、大体の全容が分りつつあった。あとは、KOH-1の待つという月までひとっ飛び!!
そうかぁ・・・・・KOH-1に会えるんやぁ・・・。夢?じゃないよな?
一応、ほっぺをつねってみる・・・・・。
「いったぁーーーーーーー!!!」
俺は、もう一度、確認のため、Rainのほっぺを、むぎゅ~!とした。
「2-YOSHIさん?痛いに決まってます!!」
「そ・・・そうだよなぁ?ごめん!ごめん!!」
二人で、顔を見合わせ、大笑い。
俺は、半泣き状態で、笑い続けた・・・・・。

人類唯一の生き残りだったKOH-1の肉体が、人間のそれじゃぁなくても俺はKOH-1を受け入れる!!
俺は、そう誓った・・・・。KOH-1は、KOH-1だと・・・・・・・。

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この記事へのコメント

2006年07月05日 20:33
1000年!気の遠くなるような年月だね。
でも地球の年齢からすると、ほんの一瞬か・・・。
KOH-1はいったい、どんな姿で2-YOSHIを待っているのだろうね?
月に住めるようになっているなんて(いや彼自身が月なのか?)
2006年07月05日 20:59
なるほど…。そういう過去だったんだ…。
1000年も経ってたら、普通の人間では生きてないよね…。
Rainちゃん…KOH-1との間に子供がおったんや…(爆)
SHINE
2006年07月05日 21:03
そうだね・・・1000年は人類にとって遥か彼方の歳月。
でも、その歳月は自然界からすれば、どうってことないのよね?
樹齢1000年の樹なんて、ある訳だしね♪
ましてヒューマノイドからしても、不死身なわけなので時間に対する概念が人類と全く違うと思ったの。
KOHー1の姿・・・・どうなっているのでしょう・・・。(笑)
2006年07月05日 23:01
なぜか桜の脳裏にはトールの姿が(笑)
KOH-1がトールなら2-YOSHIは・・・・(爆)
確かに1000年てひとことで言ってしまえるけどすごいよね。
1000年を超えた再会かぁ・・・・☆なんともいえない気分だにょ♪
SHINE
2006年07月06日 13:12
>桜ちゃん
SFだと、「獣王星」のイメージが強く現れてしまうのかもね?
でも、このストーリーは、あくまで私のオリジナルでして・・。
多分、SFには、こういう話が多いので、似てきてしまうのかなぁ?

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