「宇宙西暦××××年」 ~Area 1~

今、地球上では、ヒューマノイド達が、それぞれが任務を忠実に遂行している。
俺のいる、Area1は、「地球再生プロジェクト」の本部として、マザーコンピューターを中枢に置いている。地球上にある13のポイント(定点地点観測所)から刻一刻と送られてくる地上を映し出すモニタールームに俺は、いつも缶詰状態だった。

Area1の他に、ここから西にArea2も存在している。
どちらも、ドーム型の透過ガラスで、太陽から降り注がれる紫外線や放射能から守っていた。
オゾン層の破壊により、人類は自らの首を絞めることとなった。
皮肉なことに、地上から人類が絶滅して以降は、オゾン層の穴が塞がれつつあったのだ。
「どうしたんだ?2-YOSHI・・・ぼーっとして」
メンバーから声をかけられるまで、ずっとモニターを眺めていた・・・・。
「また、地球の、これからは、どうなるんだろう・・・とか考えてたんだろう?」
そう言うと、コーヒーを差し出す。
「2ーYOSHIは、最も地球を愛してやまない、ヒューマノイドだもんなぁ」
そう笑うメンバーに、俺は「そんなこと、ないってぇ~」と苦笑い。
俺じゃない・・・・真に地球を愛し、地球から愛された男・・・。
それは、KOH-1以外の誰でもないと。


青い地球が俺の目の前にぽっかり浮かんでいる・・・・・。
「なんやぁ!地球さん・・・こんなに元気にならはってぇ!!」
俺は、そういって地球に手を伸ばそうとした瞬間、赤茶けた現在の地球に変貌してしまった。
「なんでやねぇん!!」
俺は、自分の声に驚いてベッドから跳ね起きた。
頬つたう涙を拭うことなく、そのまま、むせび泣いた。


「Area2に行くんですか?!」
メンバーが怪訝な顔で、俺を見た。
Area2には、主に育児ルームがある。人類はバイオで、種の保存という苦肉の策に出たのだ。
「いやぁ・・・俺は、何も子供たちと遊ぶ為に行くわけちゃうでぇ!」
目をくるくるさせて、くっくと笑う2-YOSHI。
「Rainに会いにな・・・・しばらく会ってなかったし・・・。」
メンバーは、やっとリーダーの意図することが分り、快く承諾した。
プロジェクトメンバーに一通りの仕事の段取りなどのミーティングを終えた、その足で俺はエアバイク(時速300キロ)を駆ってArea2に向かった。
久しぶりに風を斬る音を耳に心地よく感じながら俺は前方のドームめがけて、アクセルを踏む。
Rainには、前もって連絡を入れてあった。
ドームに着くと大きな扉の横のタッチパネルに暗証番号を入力。
「2ーYOSHI・・・PASS」
コンピューターボイスが認証すると両開きの重厚な扉がシューっと開く。
ムービングロードは、そのままRainの待つ部屋まで乗せて行ってくれる。

そして・・・・・ムービングロードは静かにストップした。
と同時に扉が音も無く開いた・・・・・・・。
俺は、一呼吸おいて部屋の中に、ゆっくりと吸い込まれていった。

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この記事へのコメント

2006年07月03日 21:34
Area2にいる子供たちは彼の遺した遺伝子から造られた?これがホントの
ジャニーズ・ジュニア?(…ごめん…)
みんな同じ顔…では、ないよね?確かに美しくて良いけれど、同じ顔がいっぱいあったら、それはちょっと怖いかも(笑)
2006年07月03日 21:43
状況が飲み込めていない私…。でも読んでますからね…(笑)
いつか理解できるでしょう…。
おほほ…(;´▽`lllA``
SHINE
2006年07月03日 22:08
>Rainちゃん
KHO-1の遺伝子はRainが保存管理しています。
他のは、バイオで培養されていました。だから、顔は違うよん♪

>チビにゃんちゃん
そうだよね?実は、私、一度ブログを消滅されまして、そこで、このストーリーを書いていました。だから、分らなくて当たり前かもです。
地球が瀕死の状態にあって、その中でヒューマノイドが地球再生のために奮闘するという、シンプルな話だと思うのですが・・・。
ひとえに私の力不足ですよ。
2006年07月05日 22:58
こんばんは~♪
おーいよいよRain登場ですか~きゃーーー☆(爆)
バイオで培養とかすごいよね・・・顔がみんな違ってよかったよ♪

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